日本酒

お好みの日本酒の選び方

はじめに

日本酒・焼酎・泡盛・みりんの総称のことを、國酒(こくしゅ)」と呼びます。
國酒とは、日本を代表するお酒という意味となっています。

國酒には、「麹菌」を米などに生やした「麹」が使われています。麹菌は、食卓で身近な味噌や醤油にも使用されており、日本の食文化と密接にかかわています。
日本酒も例外ではなく、麹菌を使用して作られており、日本特有の麹文化の所産であり、世界に誇れる伝統民族酒となっています。

麹

そんな日本酒に関して、今回は、ご紹介していこうと思います。

日本酒の選び方

辛口か甘口か

日本酒を選ぶ際に、良く、甘口・辛口など記載があるかと思います。
これはどういった意味なのでしょうか?

対象のお酒が、甘口か辛口か判断する指標として、「日本酒度」「酸度」の数値が使用されています。

「日本酒度」とは、お酒に含まれるブドウ糖の量を表しており、数値が大きいほど、「辛口」となり、数値が小さいほど「甘口」となっています。
酸度の数値にもよりますが、1.4が中間として考え、+6.0が大辛口、-6.0が大甘口、となっています。
辛口が好きな人は、1.4以上、甘口が好きな人は-2.0以下を選ぶと良いでしょう。

「酸度」とは、お酒に含まれるアミノ酸の量を表しており、コクや濃度に影響があります。酸度では、1.4~1.6が中間となっており、1.6以上が濃厚辛口、1.4以下が淡麗甘口となっています。

この2つの日本酒度と酸度によって、お酒の辛口・甘口が判断でき、お好きなお酒を選ぶ指標となります。

どんな料理と一緒に食べるか

日本酒は単体でも楽しめますが、料理と一緒に飲む事も多いですよね。
合わせる料理を意識した日本酒選びを行う事で、より一層、美味しさを味わう事が出来ます。

 日本酒

純米酒合う料理

純米酒とは、米と麹のみから作られるお酒の事です。
醸造アルコールを使用していない為、うま味やコク、ふくよかさを感じれるのが特徴です。

最近は酒造技術の進歩により、様々なタイプのお酒が販売されていますが、基本的には濃厚なお酒が多いです。

合う料理としては、しっかりとした味付けの料理がおすすめです。
例えば、煮物料理・肉料理・魚の煮付けなどになります。

吟醸酒に合う料理

純米酒は、醸造アルコールを使用していないのに対して、吟醸酒は醸造アルコールを使用しているのが特徴です。

また、「精米歩合」で区分が変わってきます。
精米歩合とは、玄米から表層部を削った米を精米というが、この精米の作業をして残った部分の米の割合を%で表したものです。

米

精米歩合が、70%以下が本醸造酒・60%以下が吟醸酒・50%以下が大吟醸酒と分けられます。

もう1つ特徴的な点としては、「吟醸造り」という製法で吟醸酒は造られています。吟醸造りとは、より磨いたお米を通常よりも低い温度で長時間発行させる方法の事を言います。この製法により、よりフルーティーで華やかな香りが生み出されます。

吟醸酒は、純米酒と風味は似ていますが、純米酒よりもさっぱりとした味わいです。
合う料理としては、刺身・カルパッチョ・天ぷらなどです。
爽やかな味わいの為、食事のお口直しとして楽しむのも良いでしょう。

てんぷら

地域の特徴で判断する

日本酒は、日本酒が作られている土地の米と水で製造されている為、地域により味わいが変わってきます。

個々の商品により味わいは変わってきますが、地域の特徴を知る事で、旅行先でその土地の日本酒を楽しむきっかけになるかと思います。

大きく見て、寒い地域は辛口が多く温かい地域は甘口が多い傾向にあります。

例えば、北海道では夏は涼しく冬は寒い気候なので、酒造りに向いています。そんな地域では、淡麗辛口な日本酒が多く作られています。

一方で、香川・徳島・愛媛などの四国地方では、口当たりの優しい甘口の日本酒が好まれ、多く製造されています。

水

おわりに

いかがだったでしょうか?
日本酒の特徴を知る事で、その時飲みたい日本酒を選ぶ事ができ、より一層、お酒を楽しむ事が出来ますね!

ブログに戻る