コーヒーを美味しくする話

コーヒーを美味しくする話

コーヒーは、今では自動販売機で大量に販売されており、1日1回は見ることがあると思います。
そんなコーヒーについて知っているはありますか?
どこでも見ることができる飲み物ですが、知っていることは少ないのではないでしょうか?

知っているようで知らないコーヒーの世界について見ていきましょう。

コーヒーとは?

コーヒーの正式名称は「コーヒーノキ」と呼び、コーヒーの栽培は、温暖な気候が適しています。

そのため、赤道を挟んで北緯25度から南緯25度までの一帯を「コーヒーベルト」と言い、別名コーヒーゾーンとも呼ばれます。

出回っているコーヒー豆は、ほとんどがこの一帯にある国で作られていますが、地球温暖化の影響を受けてコーヒーベルトの範囲が広まっているともいわれています。

コーヒーも発芽した後、しばらくすると小さな白い花が咲きます。3日ほどで散ってしまいますが、コーヒーとは正反対のようなすっきりとした香りを味わうことができます。

その後、コーヒーの実をつけるのですが、この実が熟すると鮮やかな赤色になります。

この実を煎ることで茶色に変化し、おなじみのコーヒーの色になります。

ちなみに、1本のコーヒーの木からは、約50杯分のコーヒーを作れるようです。

コーヒーの焙煎

コーヒーの焙煎度は、全部で8段階に分かれています。

一般的に、煎りが浅いものほど「酸味」が強く、深くじっくり炒るほど「苦み」が強く感じられるようになると言われています。

これは、生の実に含まれているさまざまな成分が、焙煎時に化学変化を起こし、酸味や苦味が生成されていることを示しています。
この煎りによる風味の変化が、コーヒーの色や味、香りに影響をあたえ、コーヒー独特の風味を持たせてくれます。

コーヒーの生豆も販売しているため、キャンプに行った際に自身で「煎り」に挑戦して、オリジナルのコーヒーを作ることができます。

 

コーヒーの粉砕

煎った後はコーヒー豆を挽きます。コーヒーを挽くのは、コーヒーの成分をより抜き出しやすくするためです。

コーヒーを豆の状態のままお湯につけておいても、じわじわと抽出することはできますが、挽いている豆よりも時間もかかり、お湯も冷めてしまうので抽出が不十分になります。

そのため、豆を粉状に細かくすることで、表面積、つまりお湯と接する面を増やし、成分を抜き出しやすくしています。

しかし、粉にすると酸素との接触面も増えるため、挽いた瞬間から劣化がどんどん進んでいってしまい、7-10日後までが賞味期限とされています。

劣化が進んで酸化したコーヒーは、味が濁り本来の苦味や風味などを保ちにくくなるため、挽いた豆の管理には注意が必要です。

コーヒーの種類

カフェでコーヒーを選んでいるとき、「キリマンジャロ」や「モカ」などのコーヒーを見たことがあるのではないでしょうか。

コーヒー豆のブランド名は、産地名を
そのまま名付けられる事が多く、中には山や港の名前が付けられることもあります。

そんなコーヒー豆ですが、品種と育った環境で風味やコクなどが全く変わっていきます。

キリマンジャロ

コーヒーの代名詞とも言われ、喫茶店の店名に使われるほど人気のコーヒーです。
生産国はタンザニアで、豆の特徴は、灰緑色の色をしていて、大粒で水分量が多いことです。

酸味と苦味のバランス良く、万人受けする調和のとれた味が特徴です。

ブルーマウンテン

生産国はジャマイカで、生産されているコーヒーの中でも、一部の産地で栽培されたものだけがブルーマウンテンと名付けされます。

そのため、ブランドの中でも高価な分類に入ります。

調和のとれた味わいと滑らかな喉越し、コクなどすべてのコーヒーの良さを合わせ持つことから「コーヒーの王様」と言われています。

モカ

アラビア半島のイエメン共和国にある港町「モカ」が名前の由来で、イタリアなどではコーヒーのことをモカと呼ぶほど、なじみの深いコーヒーです。

生産国はイエメンとエチオピアで、味はスパイスのような強い香りとフルーツのような独特の酸味と甘みを持っています。

レモンやライムのような爽やかな酸味から、飲みやすいコーヒーとしても知られています。

ブラジル

生産国はブラジルで、バランスの良い酸味としつこくない苦味で万人受けしやすいコーヒー。

ブランドの中でも比較的安価であり、ブレンドのベースに使われることも多い。

グアテマラ

生産国はグアテマラで、寒暖差、雨量、土壌といった、コーヒー栽培にはかかせない絶好の条件がそろった環境で育ち、高品質な豆として知られています。

味の特徴は、果実を食べているかのようなフレッシュな酸味と、華やかな甘い香り、キレのある後味を持っています。

コロンビア

生産国はコロンビアで、コロンビアにあるアンデス山脈は降雨量が多く、コーヒー栽培に適した自然環境と言えます。

味は、南国フルーツのような香りと濃厚な甘み、マイルドで強いコクからバランスの良い味と言えます。

安価であり、コーヒーの基本の味としてブレンドのベースに使われることも多い。

コナ

生産国はアメリカ(ハワイ島)で、キリマンジャロ、ブルーマウンテンに並び「世界三大コーヒー」と称されています。

ハワイ島のコナ地方でのみ栽培されており、世界のコーヒー生産量の約1%以下という、大変希少なコーヒー豆です。

味は、非常に強い酸味とほのかな甘み、コクが特徴です。

ブレンドに用いると酸味が与えられることから、ブレンドしやすいと言われていますが、ブルーマウンテンに次ぐブランドで高価です。

マンデリン

生産国はインドネシア(スマトラ島)で、しっかりとした苦味と上品なコクがあり、酸味は控ほとんど感じなく、独特な風味があります。

日本では、ブルーマウンテンが現れるまでは世界一のコーヒーと評されていました。

 

まとめ

コーヒー豆は様々な品種がありますが、他にも、豆の焙煎や挽き方によっても風味に差が出てきます。

挽き方にも、抽出方法に適した挽き方があり、コーヒーの選択肢は無限にあると言われています。

好みの豆を見つけて、魅力を最大限に引き出す焙煎度や挽き方について考えることで、より一層コーヒーを楽しむことができるでしょう。

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