世界中で愛されているお茶ですが、実はお茶はすごい能力を持っているのはご存じですか?
健康に良いということだったり、カフェインが入っているということくらいは知っているという方も多いと思いますが、もっと知られていない機能がたくさんあります。
では、お茶がどのくらい高い能力を持っているのか見ていきましょう!
お茶の豆知識
お茶には緑茶、紅茶、烏龍茶などがありますが、実はこれらはすべてツバキ科の常緑樹である茶の葉からできています。
お茶の木の種類は、背の高いアッサム種と低木の中国種の二つに分かれます。
このため、アッサム種のある東ヒマラヤ山麓と中国種のある中国西南部の二元説を唱える人もいますが、近年では雲南省南部あたりが茶の木の原産地ではないかという説が有力です。
現在の日本では、茶が日本に伝わったのは飛鳥時代で、遣唐使が中国から持ち帰ってきたという説が有力です。
当時、茶はとても貴重であったため、皇族や有力僧侶、貴族階級などの上流階級の人しか飲むことができず、とても一般の人々が飲めるものではありませんでした。
そのため、一部にしか広まらず、遣唐使が廃止になったことで、日本に定着せずに一度茶の文化は廃れていってしまいました。
その後、臨済宗開祖の栄西が宋に修行に行ったところ、宋の禅院で茶が盛んに飲まれており、栄西が茶の効能について感銘を受け、1191年に宋から種として日本に持ち帰り、徐々に国民の間で浸透していったと言われています。
お茶の健康効果とは
お茶の効用の中で最も重要な成分は、渋みの元となる成分である緑茶カテキンだと言われています。
緑茶カテキンは、発がんを抑える抗がん作用、血液中のコレステロ-ルを低下させる作用、血圧の上昇や血糖値の上昇を抑える作用、老化を防止する抗酸化作用、抗ウィルス作用、肥満予防、口臭を予防する作用など多くの効能を持っています。
また、お茶にはカフェインも含まれています。カフェインは、眠気を覚まし脂肪燃焼を助ける効果があります。
また、カロテンやビタミンE、ビタミンCも多く急須でいれたお茶1杯で1日に必要なビタミンCの10分の1を摂取することができます。
カロテンは緑黄色野菜に多く含まれ、がん予防に効果があるのではないか、と近年特に注目を浴びている栄養素です。
ビタミンEも抗酸化作用に優れており、老化を遅らせるなどの効果を持っています。
このように、お茶は非常に評価が高い成分を含んでおり、健康には欠かせないものと言えます。
闘茶とは
昔は「闘茶」と呼ばれる賭け事が流行っていたようです。
これは、複数用意したお茶の種類を当てるというもので、徐々に過激な賭博が行われることが増えたため、足利尊氏が「建武式目」で禁止したほど、多くの人の間で娯楽として広まっていたようです。
今でいう「きき茶」みたいなものですね。
ことわざ「お茶を濁す」とは?
お茶を濁すとは、「いい加減なことを言って一時その場をしのぐこと」という意味です。
これは、本来抹茶を点てる際には様々な作法が必要ですが、作法を知らない素人は本格的なお茶を点てることができないため、その場で適当に真似事をして抹茶を濁らせてごまかした、ということが由来だと言われています。
まとめ
お茶は古来から健康の秘訣として親しまれており、現代では科学的に証明されています。
手軽に飲めるお茶を摂取することによって、がんや風邪予防になるので、皆さんもこまめにお茶を取ってみてください!