ケーキと言ったら、お祝い事や誕生日などの記念日に食べるのではないかと思います。
なぜ、めでたいときにケーキを食べるのでしょうか?いつからこの文化が始まったのでしょうか?
今回は、ケーキについての疑問について見ていきましょう。
誕生日ケーキの歴史
誕生日ケーキの歴史は古く、古代ギリシャ神話までさかのぼります。
古代ギリシャ人は、月の女神である「アルテミス」の誕生を祝うため、円形のケーキを祭壇にお供えしていたのだそうです。
この話が、誕生日とケーキを紐づける始まりだと言われています。
その後、15世紀のドイツで「キンダーフェスト」という子供の誕生を祝う行事で、パンのようなケーキにろうそくを立て始めたことで、ケーキにろうそくを立てる文化が始まったとされています。
キンダーフェストでろうそくを立てるのは、ろうそくの明かりで悪霊を追い払うためだったと言われています。
ドイツは18世紀になると、誕生日にろうそくを立てたケーキを用意していたという記載があるので、この頃には現代と同じように誕生日ケーキの文化ができていたということになります。
ウエディングケーキ
ウエディングケーキにも古い歴史があります。
西洋では、悪魔は甘いものが苦手という言い伝えがあるため、昔は結婚式で甘いケーキを分け合ったという説があります。
また、レーズンやナッツは繁栄や豊穣といった意味があるので、これらを新郎新婦で食べることによって、食べるものに困らず子孫繁栄していくという意味を込めて、結婚式で食べていたようです。
現代のウエディングケーキのように、大きなケーキになったのは19世紀のイギリスが起源とされています。
当時、ヴィクトリア女王の第一王女が結婚式で3段のケーキを用意したことで大変話題になったようです。
2メートルもの高さのケーキで豪華に装飾されたケーキは国民に大変評判が良く、一般市民もそれを模してケーキを重ねたウエディングケーキを作るようになったんだとか。
ケーキの単位
ケーキのサイズを決める際の単位として、「号」が使われています。
- 4号(直径12cm)2~4人分
- 5号(直径15cm)4~6人分
- 6号(直径18cm)6~8人分
- 7号(直径21cm)8~10人分
- 8号(直径24cm)10~12人分
となっていて、大体1号ごとに3cm大きくなっています。
ちなみに、ウェディングケーキは、異なる号数のケーキを重ねて作る3段ケーキが一般的です。
大きさは、下段が12号、中段が9号、上段が6号とそれぞれ3の倍数で揃えるなどをしてみるとバランスの良いデザインが仕上がるんだそうです。
まとめ
誕生日にケーキを食べる文化は昔からあり、魔よけや繁栄といった意味があります。
みなさんも、誕生日や記念日にはケーキを用意して、願いを込めて食べてみてはいかがでしょうか。