野球で使用する道具の中でも特に大切なのが「グラブ」。
不思議な形をしているグラブですが、どのような課程を経て、あの形になったのでしょうか。
今回はグラブの成り立ちについて見ていきましょう。
グラブの成り立ち
野球の始まり
グラブの成り立ちを見ていく前に、まず初めに野球の歴史について考えていきましょう。
野球の起源と言われている競技は、12世紀にフランスで行われていた、「ラ・シュール」という競技です。
このラ・シュールは、2チームに分かれて、相手側にあるポールの間にボールを通すというもので、すべての球技のもとになったと言われています。
その後、ラ・シュールはイギリスに伝わり、イギリスでは新たに「ストール・ボール」という競技に変化しました。
ストール・ボールは現代のサッカーと野球の中間のような競技で、18世紀までの600年間はここから様々な競技が生まれていきました。
その後、18世紀には「ラウンダーズ」という球技が生まれました。
ラウンダーズは、靴下に小石などを詰めたボールを使用して、ボートに使われるオールでボールを打った後、4つのベースを回っていくというルールで、野球の原型のような球技でした。
このラウンダーズがアメリカに伝わり、当初は「タウンボール」として楽しまれていました。
のちに、ルールが制定されてタウンボールから「ベースボール(野球)」となり、それ以来変わらずに楽しまれています。
日本に伝わったのは、アメリカ人の教師だった方が学生に広めたことがきっかけなんだとか。
その後、ベースボールで世界大戦中も中止されることなく楽しまれてきました。
第二次世界大戦では、多くの野球選手が戦争へと駆り出され一時は選手不足に陥り野球の人気も低迷していきました。しかしながら、野球の歴史は第二次世界大戦の苦難を乗り越え次第に世界で愛される人気スポーツへとなっていきました。
グラブの変化
当初は、キッチンにあるミトンのような皮の手袋をはめて行っていたため、ワンバウンドが当たり前の球技だったようです。
また、投手は下投げだったので、そこまでグラブが必要ではなかったのですが、19世紀頃になると投手は上投げになり、それに伴ってグラブが使用されていきました。
その後、親指と人差し指の間に革製の部品(ウェブ)を付けるようになり、手のひらで「ボールを取る」というより、ここで「ボールを受け止める」という取り方に変わっていきました。
しかし、皮で補強を繰り返していった結果、片手でグラブを持つことができなかったようです。
現在のグラブは、改良されてきて皮も25枚ほどしか使用されていないため、軽量化が進んでいます。
まとめ
現在では、世界大会も行われるほどメジャーな競技になりました。
また、日本プロ野球のレベルも上がり大リーグに挑戦し活躍する選手も増えてきました。
これからも野球の情報では目が離せませんね!。