牛丼やお好み焼き、焼きそばなどに合わせてついてくる「紅しょうが」。
好き嫌いの激しい紅しょうがですが、紅しょうがのことってあまり知らないなと思いませんか?
今回は、紅しょうがが赤い理由や、癖になる酸っぱさの理由などを解説していきます。
紅しょうがの秘密
紅しょうがとは?
紅しょうがとは、梅酢で漬けたしょうがのことで、癖になる味や強烈な酸味が特徴ですね。
ガリとの違いは、ガリは薄くスライスしたものを熱湯でゆで、その後甘酢に漬けたものなので、ほとんど紅しょうがと同じだということが分かります。
原料で使用されることが多いしょうがは「根生姜」というもので、しょうがを塩や天日干しで脱水した後、梅酢に入れて数日間漬けこむことで作られます。
あの鮮やかな赤色は梅酢の色だったんですね。
紅しょうがには、ジンゲロールやショウガオールといった数多くの栄養素を含んでいるため、スタミナアップや胃腸改善効果が期待されています。
ジンゲロール
ジンゲロールは、熱を加えていない生の生姜に含まれている「辛味成分」の1つです。
強力な殺菌成分の効果で、生魚の料理で摂取してしまいがちな微生物を死滅させる働きがあります。
このため、お寿司屋さんなどでは生の生姜としてガリが提供されるようになりました。
ショウガオール
ショウガオールは、生姜に含まれる独特な成分で、主に漢方として使われることが多い成分です。
ショウガオールは「ジンゲロール」を加熱することで発生する成分です。
ショウガオールを摂取すると、新陳代謝が促進されるので、体を温める効果が高まると言われています。
風邪のひきはじめや、冷え性の方にオススメな成分でもあります。
ちなみにショウガオールを効率的に摂取したい場合は、生姜をオーブントースターなどで100℃まで加熱すると効果が増大すると言われています。
紅しょうがの色
紅しょうがの赤色を際立たせるため赤系の食用色素を用いた、紅しょうがも作らており、ベニバナや虫があります。
虫は、サボテンに寄生するコチニールカイガラムシの雌が多く含んでいる紅色色素を利用しており、そこから得られるコチニール色素が食紅になるのです。
こうした天然由来の食紅だけでなく、化学合成によって作られた食紅も広く利用されています。
ちなみに、同じような食べ物に「ガリ」がありますが、ガリのピンク色は新生姜の薄紅色の皮が酢と反応して出る天然の色です。
もともとは梅酢につけることで、腐敗を防止していたようですが、最近では、鮮やかな赤色が食欲をかき立てるためのポイントになっているようです。
紅しょうがのデメリット
紅しょうがの塩分はかなり多く、100gのうちに7.1gの塩分が入っています。
成人男性が7.5/day、成人女性が6.5g/dayであるのに対し、紅しょうがだけでこの塩分量なので、紅しょうがを大量に食べるのは控えておいたほうがいいかもしれません。
ちなみに、牛丼屋においてある持ち帰り用のパックは1つ5gのようです。
まとめ
今回は、紅しょうがの赤い理由やメリット、デメリットについてご紹介いたしました。
のどが痛いときなど風邪の初期症状がみられる場合は、殺菌効果のある紅しょうがを食べてみると楽になるかもしれません。
しかし、明るい色合いから、食卓をにぎやかにしてくれますが、摂取しすぎると塩分過多になってしまうので注意が必要です。
容量を守って、紅しょうがを楽しみましょう!