どちらも同じように氷で覆われている南極と北極ですが、何が違うのか明確に答えることができますか?
実は全く違うものなので、今回は北極と南極の違いについて書いていきます。
南極と北極は何が違うの?
北極や南極のような地域は「極地」と呼ばれています。
この極地ですが、緯度66度33分以上の地域を指していて、この緯度の線を「極線」と言います。
では、南極と北極は何が違うのでしょうか?
南極
南極は、地球上にある大陸の1つで、「地軸が南半球で交わる点」のことを南極点と言います。
南極は、南極点から極線までの範囲のことを言います。
南極は、どこの国にも属していない大陸で、領土にはできないと南極条約で定められています。
また、ほぼ氷雪で覆われており、平均気温は-49.5℃となっています。そのため、1年で1度も雨が降らないため、湿度は0%と地球上でもっとも乾燥した地帯です。
氷の厚さが4,000mある場所もあり、富士山より標高が高い分、気温が低いというわけです。
生息している動物はとても少なく、主な動物はペンギンやアザラシです。
水中では、シャチやクジラも生息しています。
ちなみに、ホッキョクグマは名前の通り南極には生息していません。
理由は様々ですが、一説によると南極大陸は他の大陸とつながったことがないためクマが来なかったと言われています。
北極
「地軸が北半球で交わる点」のことを北極点と言い、北極は北極点と極線の間の範囲を差します。
北極は大陸ではなく、3mほどの厚さの氷が陸地のように見えています。
また、北極は陸地ではなく範囲を指す言葉なので、カナダやロシア、スウェーデンなどの島が点在しています。
北極は標高が高くないので、平均気温も-6.2℃とそこまで極寒というわけでは無いようです。
夏には氷が解ける場所もあり、植物を見ることもできます。
また、南極に比べ、北極は生息している動物がたくさんいます。
ホッキョクグマはもちろん、ホッキョクギツネやセイウチ、シロイルカなど様々な動物が生息しており、独自の生態系を築いています。
白夜と極夜
北極と南極のどちらでも「白夜」と「極夜」を見ることができます。
白夜は、1日中太陽を見ることができる日のことです。
反対に極夜は、1日中太陽を見ることができない日のことを言います。
この現象は、公転軸に対して地軸が23.4°傾いているため起こる現象です。
まとめ
南極と北極の違いをご紹介しました。
南極は氷に覆われているのに対し、北極は夏になると植物を見ることができるなど、気温には大きな差があります。
また、生息している動物にも大きな違いがあるため、違いは分かりやすいでしょう。
今ではどちらも観光で行くことができるようなので、ぜひ1度訪れてみてください!