ワインと一緒にいただくことが多いイタリア料理やフランス料理ですが、この料理の明確な違いはご存じですか?
とっさに聞かれると、答えられない方も多いのではないでしょうか。
今回は、イタリヤ料理とフランス料理の違いをおさらいしていきましょう。
イタリア料理とフランス料理
イタリア料理とフランス料理の違いを見ていく前にまず、イタリア料理の歴史から確認しましょう!
イタリア料理の歴史
イタリア料理はイタリアンとも呼ばれ、日本でも大人気な料理です。
その起源は、古代ローマ時代だと言われています。
古代ローマは、食に対する情熱が高い時代であり、1日3食をしっかりとっていたとされています。
ローマ崩壊後、書物も無くなってしまったようで途中の食事についての記述は残っていません。
その後12世紀頃に、手打ちのパスタが開発されました。この頃は豊穣政策によって小麦の生産量が多く、スムーズに手に入ることから、パスタの開発や食べ方の研究などが進んでいったとされています。
その後も「生ハム」や「リゾット」、「ティラミス」など、イタリアンのメイン処もこの辺りで生まれていきました。
日本に伝わってきたのは明治時代で、宣教師のマリクから伝わってきたとされています。
イタリア料理は現在、ギリシャ料理やモロッコ料理、スペイン料理とともに「地中海の食事」としてユネスコの無形文化遺産に指定されています。
フランス料理
フランス料理は、フレンチと呼ばれており、イタリアンよりも値段が高いことが多いです。
フレンチは、イタリア料理の影響を多く受けているとされています。
1533年に、イタリアフィレンツェの貴族であるメディチ家のカテリーナが、フランスのアンリ2世に嫁いでパリに移り住む際、大勢のイタリア人料理人や、氷菓といったものをフランスに持ち込まれたことが始まりだと言われています。
その後、それぞれの国で別々な変化を遂げていきました。
イタリアは素材の味を活かした料理が多いですが、フランス料理はソースに力を入れるようになっていきました。
世界三大料理に数えられるフランス料理ですが、そのルーツはイタリア料理だったんですね。
イタリア料理とフランス料理のマナーの違い
食事のマナーは同じと思われがちですが、実は違ってくることがあります。
イタリア料理
イタリア料理は、簡単に説明すると
- フォークの背中を使って口に運ぶ
- スプーンを使用してスープを飲む場合は手前から奥へ
- フォークを右手に持ちなおすのはマナー違反
- 食べ終わったら、スプーンとフォークは縦に並べて置く
等のマナーがあります。
フランス料理
フランス料理のマナーは、
- フォークの背中を使うのはマナー違反
- スプーンを使用してスープを飲む場合は奥から手前へ
- 右手に持ち直して使用するのはOK
- 食べ終わったら、スプーンとフォークは3時の方向へ並べて置く
等のマナーがあり、正反対なマナーもあるため、簡単なマナーだけでも覚えておきましょう。
まとめ
今回は、イタリアンとフレンチの違いを比較してみました。
マナーは反対の意味を持っているものがあるので、格式の高い食事に行かれる際は、一度確認してから食事に行くことをおススメします。
また、それぞれ違った魅力があるので、気分に合わせて料理を食べてみてください。