ガムの中身は?

ガムの中身は?

眠気覚ましやリフレッシュに欠かせない「ガム」ですが、このガムは何でできているか気になりませんか?

今回は、ずっと噛んでいても無くならず、チョコレートと食べると溶けてしまうなど不思議な性質を持つガムについて見ていきましょう。

ガムの中身は?

普段食べているガムは「板状」、「粒状」、「球状」に分かれています。

どのガムも内容は同じで、ガムベースというものの上に、糖をコーティングしているものが一般的です。

この、噛んでいても無くならないガムベースは何からできているのでしょうか?

 

ガムベースとは

ガムベースは、南米産のアカテツ科樹木の樹液を煮て作る「チクル」というものが主な成分です。

チクルの歴史は古く、メキシコのマヤ文明で見つかっています。

マヤ文明の人たちは、樹木から出る樹液を煮ると塊になることを知っていて、日頃からこの塊を噛んでいたと言われています。

マヤ文明は800年ごろから衰退していきますが、この文化はメキシコや侵略してきたスペインに渡り、すぐに世界中に伝わっていきました。

1860年頃に、アメリカとの戦争で有名になったメキシコのサンタ・アナ将軍がチクルの嚙み心地を気に入り、飴玉のようにして売り出したが売れませんでした。

そこで、支援者だったアメリカ人のトーマスが、甘味料を加えて売り出したところ、大ヒットしました。

この出来事が、現代のガムのベースになった出来事です。

 

ガムのメリット

ガムのメリットは様々だが、最大の効能としては「眠気防止」と言われています。

ずっと噛んでいられるガムは、「咀嚼運動」を行うことができるので、顎を動かす「咬筋」内の感覚神経を刺激します。

その結果、集中力の増加や眠気防止、満腹感を得ることができます。

また、唾液の分泌を促すので、口内殺菌効果も期待できます。

しかし、飲み込んでしまうと、人間の体では消化できないためそのまま出てくることになります。

食べ過ぎると下痢になるのはそのためです。

ガムの秘密

ガムには風船ガムと普通のガムがあります。これは、何が違うのでしょうか?

ガムベースの元になっているチクルは細い繊維が絡み合った構造をしています。この構造のおかげで水分に解けず、何度も噛むことができます。

通常は繊維は伸びにくいので風船になりませんが、この線維を伸びやすくしたガムベースを使用しているのが風船ガムです。

 

 

ガムは水分に強いですが油分には弱い性質を持っています。

そのため、ポテトチップスやチョコレートと一緒に食べると絡み合った線維がほどけて溶けてしまうんですね。

同じように、髪についたガムは洗い流せないですが、整髪料やムースなどを使うとキレイに取ることができます。

服についた場合でも同じように取ることができますし、氷で冷やしても伸びずにとることができます。

まとめ

今回は、ガムについてご紹介しました。

ガムは手軽に食べることができるので、道端に捨ててしまう人も多いです。

ガムのポイ捨ては軽犯罪に該当しますし、ガムの性質上、くっついて固まるとなかなか取れなかったりしてしまうので、噛み終わったら包み紙にくるんで捨てましょう!

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