コーヒーや紅茶、緑茶などに含まれている「カフェイン」ですが、最近ではカフェインを多く含んだエナジードリンクも多く出回っており、摂取しやすい成分になっています。
眠気覚ましやダイエット効果があると言われているカフェインですが、海外ではカフェインの取り過ぎで死亡事故も起きているようです。
そこで今回は、1日に摂取してもよいカフェインの量をまとめてみました。
カフェインはどれくらい摂っても大丈夫?
カフェインとは?
カフェインがなぜ眠気防止になるのかご存じですか?
神経を落ち着かせる物質に「アデノシン」というものがあります。このアデノシンが神経の受容体にくっつくことで、神経を落ち着かせることができるのです。
しかし、カフェインはこのアデノシンと似た構造をしており、受容体にもくっついてしまうので、アデノシンが付くことができず、神経が落ち着かないというわけです。
運転中や試験勉強時など、寝られない状況の場合にカフェインを摂取して眠気を飛ばすことが多いでしょう。
カフェインが含まれているもの
カフェインは様々なものに含まれていますが、その中でも特に多いものをご紹介します。
- エナジードリンク:200mg/100ml
- コーヒー(インスタント):80mg/100ml
- コーヒー(抽出液):60mg/100ml
- 玉露:160mg/100ml
- 紅茶:50mg/100ml
- その他お茶:20mg/100ml
- チョコレート:80mg/100g
となり、エナジードリンクは製品によりますが、カフェイン量が一番多いです。
普段飲んでいるもののカフェイン量を知れたので、次は一日の上限カフェイン量を見ていきましょう。
カフェインの1日の上限とは?
カフェインが身体に与える影響はまだ未知数なところが多いため、実は日本では明確に許容摂取量を設定していません。
そのため、アメリカなどの数値を参考にすると、健康的な一般成人のカフェイン摂取許容量は1日最大で「400mg」とされています。
また、1度に摂取する量は「200mg以下」とされています。
つまり、コーヒーなら約5杯まで、紅茶は8杯までということになります。
エナジードリンクに至っては、一度に摂取できるギリギリの量なので、注意して飲むようにしましょう!
妊娠している方や高齢の方はもう少し許容量が下がるので、注意してください。
カフェインを取り過ぎるとどうなる?
カフェインを摂取しすぎると、中枢神経が過剰に刺激されるため、めまいや震え、下痢、吐き気といった症状が見られます。
よく、コーヒーを飲み過ぎると下痢になると言いますが、この症状から来ているのかもしれません。
ちなみに、カフェインの過剰摂取で死亡した10代の少年は、2時間で470mgのカフェインを摂取した結果、不整脈を引き起こしたと言われています。
まとめ
眠気覚ましや集中したいときには頼もしいカフェインですが、摂取しすぎると体に害があるため、気を付けて摂るようにしましょう!
また、30分後に効果が出てくると言われているので、集中したい予定の30分前に摂取すれば最大限に効果を得られるでしょう。