魔法瓶の仕組み

魔法瓶の仕組み

時間が経っても内部の物の温度が変わらない「魔法瓶」ですが、魔法瓶はどのような構造になっているか知っていますか?

実は、あの小さな体の中にすごい工夫がされているんです。

今回は魔法瓶の秘密について見ていきましょう。

魔法瓶の仕組み

 魔法瓶とは?

魔法瓶とは、内瓶と外瓶の間に真空空間を作ることで、電気などを使用せずに断熱効果を高めた容器のことです。

比較的身近にあり、皆さんも水筒やポッドで使用しているのではないでしょうか!

構造の仕組み

内容物の温度が変化してしまうのは、温度が熱伝導で外部に伝わってしまい、平均に保とうとするからです。

また、温度変化の原因はもう一つあり、太陽光が真空空間の宇宙を通って地球に来るように「放射熱」というものがあります。

この放射熱による熱の流出は、真空空間でも遮断することができません。

 

魔法瓶の構造を見てみると、内部は内瓶と外瓶に分かれており、その間が真空になっています。

また、放射熱を逃がさないために、内部を鏡面にして反射させています。

この二つの工夫によって、魔法瓶は内容物の温度をほとんど変えない仕組みになっているのです。

 

魔法瓶の歴史

魔法瓶の歴史は古く、1873年にイギリスの化学者が真空は熱を遮断するという発見がきっかけです。

その後、1892年に、熱放射は鏡面で反射できるという発見を行い、今の魔法瓶の原型が出来上がっていきました。

ちなみに、真空を作る技術は白熱電球ですでに使用されていたので、最初の魔法瓶を製作する際は、多くの白熱電球職人を集めたと言われています。

日本に輸入されたのは1907年で、その後わずか5年で国内初生産を行っていったようです。

しかし、国産の魔法瓶は値段が高く、あまり浸透していきませんでした。

その後、第一次世界大戦が勃発し、輸入経路だったスエズ運河が封鎖され輸入できなくなったことで、国産の魔法瓶の人気が高まっていきました。

 

マイボトルの浸透

現在、プラスチックごみによる海洋汚染が深刻になっています。

プラスチックごみは、紫外線などの劣化により粉々になって海を漂っており、海洋生物の誤飲などによって生態系に悪影響を及ぼしているのですが、ペットボトルもその一つです。

マイボトルを持ち歩くことで、値段も安く、温度を長時間保持することができ、環境にも優しいので、皆さんもマイボトルを活用しましょう!

まとめ

今回は、魔法瓶についての仕組みや歴史をご紹介いたしました!

以前と比べても、魔法瓶のデザインがスマートなものが増えているので、お気に入りのボトルを見つけてみてください。

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