普段よく使われているビニールという言葉ですが、ビニール袋とはどのようなものでしょうか?
また、似た言葉にポリ袋という言葉がありますが、何が違うのでしょうか。
今回は、ビニールやプラスチックについて見ていきましょう。
プラスチックとは?
プラスチックは「合成樹脂」とも呼ばれており、石油(ナフサ)を原料に作られています。
単なる樹脂では、松脂や漆などがあり一度固まると柔らかくならないため、使い勝手が悪いことが問題でした。
しかし、合成樹脂であるプラスチックは熱可塑性なので、熱を加えると柔らかくなる性質を持っています。
プラスチックの特徴としては「軽くて丈夫」「安価」「腐食しにくい」などのメリットがあります。
ビニールとは?
ビニールは、プラスチックの中でも「ビニル基」を持っている高分子樹脂でできたもものことをさし、一般的には「ポリ塩化ビニル」のことをいいます。
ちなみに、レジの袋は「ポリエチレン」や「ポリプロピレン」が使われているため、ビニール袋と言わずに「ポリ袋」と呼ぶのが正解です。
ビニールは、強度高く耐水性があるため、農業用のビニールハウスやビニールプールなどに使用されています。
ポリエチレンとは?
ポリエチレンは、プラスチックの中でも、エチレンを重合させた構造をしているだけのものですが、加工のしやすさや安価なのが特徴です。
普段使っている「ラップ」や「レジ袋」などのものは、ほとんどがこのポリエチレンを使用しています。
海洋汚染
プラスチックの種類をご紹介しましたが、このプラスチックによる海洋汚染が問題になっています。
プラスチックによる海洋生物の影響はもちろんのこと、プラスチックは自然には分解されず、日光によって劣化し粉々になるので、魚が誤飲してしまう事態に発展してしまいます。
魚が汚染されてしまうと、人体にも影響を及ぼしかねないため、全く他人事ではない問題です。
この問題の解決に向けて、現在では生分解性プラスチックの開発が行われています。
まとめ
今回は、プラスチックについてご紹介しました。
今まで呼んでいた「ビニール袋」や「ビニール傘」はビニールを使っていないというのは驚きですよね。
何にでもビニールと呼ぶのは日本独自の文化のようで、海外ではプラスチックと言わないと伝わらないので気を付けましょう!